前回は、生成AIを使って動画を作るための準備として、台本の作成、音声合成、動画の一コマ目となる画像を生成しました。今回は、それらを組み合わせていよいよ動画を完成させます。
先ほど作成した画像を種にして、各画像から10秒の動画を作ります。今回はRunwayというサービスを使います。いくつも動画を作るためには有料になりますが、ものすごく品質の高い動画を作れます。
使い方は簡単です。先ほど作成した画像をアップロードして、「Generate」というボタンを押すことで数秒で動画が完成します。最長で10秒の動画を作れます。細かい指示もプロンプトとして指示できますが、とりあえず何も指示しなくてもそれっぽいものが作れます。
出来上がった一つの動画はこちら。若干手に違和感があるかもしれませんが、今回は御愛嬌で。
作成した画像をすべて動画化すると、10秒 x 6本の動画が作れます。これらを連結して1本の動画にする作業が必要です。このような作業は例えば「iMovie」など、いろいろな動画編集ツールが使えますが、今回はRunway上にある「Video Editor」を使います。簡単な編集ならこれで特に問題ないと思います。
見た目は普通の編集ソフトそのものです。編集は動画編集ソフトを使ったことがある方にとっては違和感なく使えます。ここでは使用方法は他の解説に譲ります。
作成した音声、動画をここで合わせます。今回は音声が83秒、動画が60秒なので、25秒くらい足りません。動画をもっと作ればいいですが、今回はCode & Magicの宣伝用動画の一部(実際のサービスの動画)を利用しました。
ここまで来て、懸命な方は「BGMどうするの?」となります。BGMのない動画はなんとも味気ないものです。そこで、BGMも生成してしまいましょう。
今回はSUNOというサービスを利用します。音楽を簡単に作ることができます。
今回もやはり、音楽生成のためのプロンプトが必要なので、ChatGPTに作ってもらいます。英語のサービスなので一応英語で…。
Create a moderate-tempo instrumental blending electronic and mystical elements. Use soft synths, piano, and ethereal sounds to evoke wonder and curiosity. Mood: slightly mysterious and uplifting.
このプロンプトを入れて、「Create」した結果がこちら。
なかなかの出来栄えです。
SUNOでつくったBGMをRunwayのVideoEditorに乗せて、エフェクトを入れたり、色々微調整してできた結果がこちらです。
いかがですか?これがすぐにテレビに流せるような広告に使えるのか?と聞かれると、うーん、どうでしょう、となりますが、これが1時間位でつくれる、費用もほぼかからない、となるとどうでしょうか。どこか世界が変わる気がしてならない、すでに変わっているのかもしれない今日このごろです。
これにて御免!