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【ノーコード入門】Makeでなんとかやってみる(1):ノーコードとAPIとは

By monco
Published in 博士の視点
May 08, 2023
【ノーコード入門】Makeでなんとかやってみる(1):ノーコードとAPIとは

【ノーコード入門】Makeでなんとかやってみる シリーズとは

「ノーコード」とは、コーディングの知識がなくても、独自のアプリケーションを作成することができる方法です。様々な外部のサービスやアプリケーションを連携することもできて、最近はDXの影響もあり様々なノーコードのサービスやツールが出てきています。

こんな長所が

ノーコードツールを使用すると、開発者は外部のサービスを連携するために必要なコードを書く必要がありません。コードのかわりに、様々なブロックのような部品が用意されています。それぞれのブロックにデータが入力されると、ブロックが持つ機能が発動し、外部サービスにアクセスするなどして、その結果が出力されます。ブロックを接続することで、前のブロックの出力が次のブロックの入力になり、複雑な処理もブロックの組み合わせで実現できます。

短所もあります

一方で、ブロックの組み合わせでできる範囲のことでしか開発ができませんので、実装できる範囲が狭まる可能性があります。ブロック自体も、ある程度のIT知識がなければ使いこなせないものもありますので、学習コストはそれなりに発生します。さらにはノーコードツールが海外製のものが多く、英語にアレルギーがある方は使いこなせない場合もありますし、利用できる期間がノーコードツールのサービス提供に依存するため、高いサービス提供レベルを保たなければならない場合も注意が必要です。

このシリーズでは、主にノーコードツールを利用したアプリケーションの作り方を、上記のような短所を補いながらなるべく細かく解説していきます。特に中小企業で役に立ちそうなアプリケーションのほか、サムライアプスではここで紹介するアプリケーションのほか更に複雑な処理をするようなアプリケーション開発も可能です。お問い合わせいただければと思います。

外部サービスとの連携とは

ここでは、ノーコードで外部サービスと連携するための「API」という仕組みについて解説します。

APIとは

APIとは、Application Programming Interfaceの略称で、外部のサービスが持つソフトウェアやシステムと、インターネット経由でやり取りするための仕組みです。APIを使用すると、自分の開発するシステムに、外部サービスが提供するデータや機能をアプリケーションに取り込むことができます。

APIの通信は、HTTPプロトコルを使用してインターネット経由で行われます。プロトコルとは通信の約束事を指します。HTTPプロトコルは、今もブラウザで見ているようなWebページをやり取りするときに使うプロトコルと同じもので、リクエストとレスポンスという形式で通信を行います。リクエストがこちらからの入力、レスポンスが接続したサービスからの返答です。この外部サービスからの返答がすなわち外部サービスの利用の結果であり、自分では開発できない価値があるものになります。例えば話題のOpenAIが提供するChatGPTもAPI化され、自分の質問をリクエストとしてChatGPTのAPIに入力すると、ChatGPTによって生成された文章がレスポンスとして返却されます。

ノーコードツールでは、有名どころの外部サービスのAPIについてはすぐに使えるように、専用のブロックが作られ、表示上使いやすくなっています。通常であれば外部サービスそれぞれが提供するAPIについて仕様書を読んで勉強しながら利用しますが、ノーコードツールではなるべく専門的な知識がなくても利用できるように工夫されています。

ノーコードツール「make」での外部サービスと連携するためのブロックの一部。知らないものもありますね。(商標および商標名は、それぞれの所有者に帰属します)
ノーコードツール「Make」での外部サービスと連携するためのブロックの一部。知らないものもありますね。(商標および商標名は、それぞれの所有者に帰属します)

では、用意されていないAPIを利用する場合はどうしたらいいでしょうか。APIは先程述べたようにHTTPプロトコルという「やり取りの約束事」の上で構築されているのが一般的ですので、外部サービスごとにその利用方法が大きく変わるわけではなく、ほぼ同じです。そこで、ノーコードツールではどんなAPIに対しても使えるような、この「やり取りの約束事」自体を取り扱えるブロックもあります。イメージが湧きにくいと思いますが、どのAPIもやっていることは同じなので、ノーコードツールとして用意するのは本来「APIをつかう」ブロック一つで良いとも言えます。ただ、親切なノーコードツールはできるだけ有名どころのAPI専用のブロックを用意して、それぞれのAPIを使いやすくしている、ということです。

Makeについて

Makeは数あるノーコードツールの中でも、外部サービスとの連携ブロックが非常に多いことが特徴で、1,000を超えるブロックが用意されています。最も外部サービスとの連携がしやすいツールの一つと言えます。有名どころでは、GmailやSlack、今話題のChatGPTなどとも連携できます。

例えばGmailを監視し、ある特定の件名のメールが届いたらGoogle Spreadsheetに書き出す、ChatGPTとAmazon Alexaを連携するなど、様々な連携が可能です。これらの組み合わせ次第で、ノーコードツールの範囲を超えた機能を実現することができます。

料金も、無料で使える範囲が広く、有料プランも月額1,000円程度からと、ノーコードツールの中では比較的安価です。無料プランでは1日に実行できる回数や作ることのできるツールの数に制限があります。

この様に様々な長所がある反面、操作画面自体は英語で、日本人にとっては少しとっつきにくいところもありますが、次回から実例をみながら、なるべく細かく説明していきます!

これにてご免!


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ノーコード中小企業スタートアップMakeAPIテクノロジー解説

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1
【ノーコード入門】Makeでなんとかやってみる シリーズとは
2
外部サービスとの連携とは
3
Makeについて

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